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みなさん お元気ですか。
人間様も私たち犬も「今年の春は気候不順ですね。」と挨拶代わりに言っていましたが、だんだんと良い季節になってきました。
公園の花だって健気に決められた時期に咲き出しました。
皆さんが桜、桜と見上げている時にも白と水色のハナニラが可憐に風に揺れています。
公園に行くとつい焦って所かまわずオシッコをしそうになり、すぐさま奥さんのきつい叱責が上から飛んでくるというのが私の散歩のお恥ずかしいパターンなのですが、さすがにこの私も可愛い彼女たちに失礼をするのは、気がひけます。
華と同じ目の高さのスズメがハナニラと一年ぶりのご挨拶をしているのに私が無粋な私的行為でお邪魔するなんてとんでもないことです。
ちょうど5月始めのこの頃は、何年か前に工事をさせていただいたＹ邸のつつじが大層綺麗です。
満開の花を皆様に楽しんでいただこうと花の終ったあともご家族で手入をされています。
私も一度、門越しに見せていただきました。
この立派な桧の門はもちろん猪谷工務店の製作です。
門から、つつじまでに続く石畳も落ち着いた佇まいです。
門の前で奥さんが、うっとりした様子で「やっぱり木造りの門はいいわね。家にも花にもふさわしいわ。奥ゆかしいのに、重量感があって、そうそう、それに何ものにも負けない存在感。これは本物の木だけが持っている素晴らしさでしょうね。」と私に聞かせるだけでなく、自分の心にも響くように、話していました。
この時ばかりは、日頃何かと反対意見を言い、奥さんを凹ませたいと思っている私ですが、さすがに、「ほんとうに、そのとおりだわ、本物だけが持っている、素晴らしさを私も感じます。」と奥さんを見上げて心の内を伝え、二人いえ一人と一匹でほのぼのとした優しい気持ちになりました。
やっぱり“木の持つ力は大きい”と心底から私が実感した日でした。
もちろん奥さんも同じ気持ちです。あーなんとなく幸せ気分！
では、又来月お会いしましょう。
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